「つながる」ということ 【きん】

県教委からの委託事業は、何だかいろいろなご縁に助けられて実現できたとしか言いようがない。

きっかけは、この訪問支援事業のモデルとしている「訪問型フリースクール漂流教室」代表の山田氏に、大学などに声を掛けてボランティアスタッフを集めていくためには、どういった切り口(分野)からアプローチしたらいいだろうかと相談したことだった。

教員や臨床心理士社会福祉士などを目指している学生などに声を掛けてみようという思いは私の頭の中にもあったのだが、山田氏の口から出てきたのは「まちづくり」というキーワード。

その言葉を聞いた瞬間にピンと閃くものがあり、電話を切ってすぐに「青森 ファシリテーション」で検索してみたところ、県の社会教育総合センターが主催しているセミナーが2〜3日後にあることが分かったので早速申し込んでみた。

ご挨拶がてら、研修指導課長さんに、利用者負担がない形で訪問支援を展開できないかと考えていることを相談してみたところ、今回の助成金事業のことを紹介していただいた。

実行委員会方式で申請する必要があったため、青森に戻ってきてからわずか3ヶ月足らずの期間の中で知り合った方々にご協力をお願いし、何とか形を整えることができたのだが、青森では何の実績もない私に力を貸していただけたというのもこの上なく有り難かった。

社会教育総合センターが主催している数々のセミナーも、新参者の私にしてみれば、既に県内で様々な活動をされている方々との「出会い」の宝庫であり、今は3つのセミナーを掛け持ちして受講している。

事業委託を受けたことで、各大学へのアプローチも随分しやすくなったと感じているが、「つながる」ことをモットーにしているとはいえ、予想を遙かに上回る展開の速さに自分でもちょっとビックリ。

ちらほらと教育相談も受けるようになってきたが、誰かに必要とされるというのは何とも嬉しい限り。感謝。