訪問支援活動 【きん】

「メンタルフレンド」などの訪問支援活動を展開するに当たり、この春まで「北海道フリースクールネットワーク」の活動に
一緒に取り組んできた訪問型フリースクール「漂流教室」さんの取り組みを大いに参考にさせてもらっている。

「メンタルフレンド」事業に取り組んでいる自治体は幾つもあり、札幌でも「子ども未来局児童福祉総合センター」が窓口となって
学生ボランティアを募集しているが、札幌の場合、利用者数もボランティアの登録数も、実は「漂流教室」の方が圧倒的に多い。

数年前までは逭森県でも、中央児童相談所が窓口となって「メンタルフレンド」事業に取り組んでいた。

ところが児相に寄せられる相談は、家庭の事情などが複雑なことが多く、せっかく研修を行って学生ボランティアを育てても、
実際に派遣するとなると難しいと判断せざるを得ないということがよくあったそうだ。

その点、漂流教室(民間)の場合、必ずしもそうした複雑なケースに関しての相談ばかりが寄せられるわけではないため、
対応が難しいと判断した場合には専任スタッフが訪問を行うが、そうでないケースには積極的にボランティアを派遣している。

子ども自身は勿論だが、派遣されるボランティアにとっても非常に良い経験となるため、地域を担う人材の育成という観点からも
この取り組みには非常に大きな意義があると思うのだが、何とかこういった仕組みを逭森にも定着させていきたいものだ。

そのためにもまずは学生などによるボランティアのネットワークをつくっていかないといけない。